

The Forge: すべてを破壊せよ
破壊ギミックの実装
Steel Huntersにおいて、破壊可能な環境オブジェクトはどのような役割を果たし、どのような感情を呼び起こすべきでしょうか。
破壊行動がゲームの没入感に大きく貢献し、キャラクターのパワーやスケールを感じさせることは間違いありません。これは巨大なハンターの話であれば特に重要になります。環境に対して何のインタラクションもできないまま、巨大なロボットとしてプレイするのはおかしいと思いませんか?ゲームプレイと技術が許す限り、ゲームのリアリズムを保ちたいと私たちは考えています。何か壊したいものがあれば、それは壊せるものでなくてはいけないのです!そして何より重要なのが、物を壊すのは楽しいということです!
破壊可能オブジェクトの制作
チームワークフロー
- 数を決める
- セカンドレンダリングおよびサードレンダリング
- テクスチャ + エフェクト + 環境インタラクションの追加
- ゲームエンジンにオブジェクトを追加する
- オブジェクトを粉砕して小さな要素に再構築する
このプロセスが具体的にどのようなものなのか、自動車のモデルを例に見てみましょう。
まずはプランニングです。私たちのチームは、テーマ別のセットに対して、どれだけの数のオブジェクトを入れるかを決めます(テーマ別のセットとは、公共交通機関のグループ、貨物装置のグループ、軍用車両のグループなど、共通の特性を持つモデルのグループのことです)。オブジェクトとそのパーツの総数はゲームのパフォーマンスに直接影響するため、これは非常に重要なステップです。
破壊可能オブジェクトは、作成手順が非常に複雑で、性能面でも要求が高くなります。それらを共有コンポーネントでテーマ別に組み合わせることで、ゲーム内の表示に必要なメモリ負荷や処理能力を軽減することができるため、この最初のステップは重要です。
この後、いよいよ制作です!コンセプトアーティストが2Dのキャンバスに最初のアイデアを描き、それを3Dアーティストが受け継ぎます。ここでは、3Dエディターで2Dオブジェクトをモデリングし、テクスチャリングを開始します。この段階で、オブジェクトはより詳細になり、目を引くテクスチャーや様々なエフェクト、環境インタラクションが生まれます。このステップを経て、オブジェクトのゲームプレイの目的が作り上げられ、"コンテキスト"が生まれます。
これらの工程がうまくいけば、オブジェクトはゲームエンジンに引き渡され、破壊され、再構築されます。生まれたばかりだというのに、なんと短い命なのでしょうか。
悲しむことはありません。これらのオブジェクトは破壊されることを目的として生まれてきたのです。その個々の要素をすべて注意深く配置し、適切に設定しなければ、後からマップに載せることはできません。適切に組み立てられたオブジェクトは、マップ上で破壊、粉砕、カスタマイズが可能です。ホイール、ドア、トランクなどの要素は回転させ、色や「状態」(焼け跡、汚れ、錆びなど)を変更することができます。
今後想定される問題
破壊可能な建物のパイプラインは、まだ完全な開発段階です。現時点では、オブジェクトの材質は考慮されておらず、どのような材質の建物であっても、同じように解体(粉砕/再構築)されます。このため、真にリアルな破壊可能環境を実現するために、今後のアップデートで再調整していく予定です。
オブジェクトの数
現在、ゲーム内にある破壊可能なオブジェクトの数を正確に知りたくはありませんか? 脱出タイマーを気にする必要がなければ、実際どれだけの数を破壊できるのか、カテゴリーごとに数字を分解して見てみましょう。これには現時点で、木、家、ビークル、さまざまな小物などが含まれます。
開発者の言葉を使うとオブジェクトの破壊には、「調整破壊」(ビルや様々な建造物(電柱など)を含む)と「単純破壊」(箱や看板など小さいもの)があります。
破壊可能オブジェクトの数
メリーランドハイツ | クリムゾンリッジ | ストーンカッター・キープ | |
---|---|---|---|
木 | 90597 | 19898 | 70083 |
単純破壊 | 34894 | 20043 | 21496 |
調整破壊 | 250 | 19 | 86 |
ビークル | 904 | 308 | 593 |
最後に
破壊ギミックの実装プロセスについては簡単に説明するとこの通りです。私たちは破壊可能な環境を構築することで、ハンターの能力の高さや全能感を際立たせ、ゲームプレイに新たなエンターテインメント性を持たせたいと考えています。あらゆる視覚的な手がかりがゲームへの没入感をさらに高めるような、合理的な破壊制作システムを構築中です。
これらの仕組みを実現することで、私たちの目標を達成し、究極のハンター体験を皆様にお届けできることを願っています!